太陽光発電の失敗事例:相場より遥かに高い金額での導入
関東地方に住んでいる方が実際に合った例です。
ある晴れた平日の昼下がり。
いつもどおり奥様が洗濯物をたたんでいると、
ピンポーンと呼び鈴がなった。
宅配便か何かかなと思って玄関に出てみると、
作業着のような服を来た男性が立っていた。
「奥さんこんにちは!
このような東京電力の電気代が安くなる話知っていますか?」
とても爽やかににこやかに話しかける男性。
東電という言葉と、爽やかな笑顔に奥さんも少し不審に思いながら、
電気代が安くなるという言葉に興味が湧いた。
いろいろと話を聞いてみるととてもよい話だけれど、
夫に聞かないとわからないと答えて、夫が在宅の次の日曜日に
再度訪問することを約束して、男性は帰っていった。
その夜、ご主人に事情を話すと、訪問販売員だろうからやめたほうがよい、
という話になり、ご主人から男性の会社に電話を入れることに。
男性は、訪問販売だけれどメリットがないようだったら断って構わない、
ちょうど訪問する日は近所にも約束があるから顔は出す。
約束をいただいたので、他の約束を入れなかったから、
会うだけは会って欲しいと言われ、では会うだけなら、ということで終話。
日曜日、その男性は、少し年上の別の男性とふたりで訪問してきた。
約2時間の面談が終わった。
不審に思っていた奥さんとご主人は、すっかり太陽光発電に乗り気になっていた。
ものすごいメリットがあって、しかも他の家よりも有利な条件だというからだ。
毎月のローンは節電や売電収入でほとんど支払うことができるし。
それからトントン拍子に話は進んで、ローンを組んで導入することになった。
4.4kWの太陽光発電をフルローンで導入することが決まった。
価格は、360万円のところ280万円まで負けてくれることになった。
約半月後無事工事は完成、太陽光発電は活動を始めた。
問題が発覚したのは、それから2ヶ月くらい経過したころ。
ご主人の友人が太陽光発電を導入したというのだ。
5kWの設備で、175万円、さらに補助金も交付されたというのだ。
その金額の格差にご夫婦は驚き、即販売会社に電話をいれた。
しかし、時すでに遅かった。
営業担当は、ご夫婦が納得した上で契約・施行しているから、
何ら問題ないので、その内容で契約したことは正当なことだということだった。
二人は煮え切らないまま、泣き寝入りすることになった。
これは、相場より圧倒的に高い金額で導入する典型的な例です。
太陽光発電の相場がわからないこと、補助金などの概略を知らないことから
起こった悲劇ということができるでしょう。
もし、営業マンと面談が終わったあとにインターネットなどで情報を検索していたら。
あるいは、他の業者からも見積もりを取得して比較検討していたら。
きっとこんなことは起こらなかったことでしょう・・・。
しっかりと見積内容や、契約内容を検証しなかったことが原因で、
相場より高い金額で購入してしまった例です。
このような場合は、工事費用はお互い納得の上で契約を交わしており、
クーリングオフ期間を過ぎているため、虚偽の説明等を販売会社がしているなど、
違法性が認められない限りは、泣き寝入りするしかないでしょう。
このようなことに巻き込まれないように、販売会社はしっかりと選ぶことが大切です。
そして、最低でも2社以上の業者から見積もりを取得して、
比較検討した上で導入することをオススメします。
太陽光発電導入を検討する前に必ずしなくてはいけない簡単3ステップにて導入手順をしっかりと押さえておくことをオススメします。
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