特に産業用太陽光発電を導入する際には必須になる保険
屋外に設置される太陽光パネルは、常に自然災害に巻き込まれるリスクを持っています。
例えば、ひょうや落雷、台風による破損、盗難等、数え上げればキリがありません。
メーカーによってはそれらの一部を補償してくれるところもありますが、
特に10kW以上の規模で産業用太陽光発電を導入するのであれば、
メーカー補償にならない部分については、保険で補う必要があります。
もしかしたら、20年間何もなく稼働し続けるかもしれませんが、逆に設置してすぐに、
発電不可能になってしまう可能性もあるからです。
万が一の災害の時に、大きな出費にならなくて済むように、
わずかの支出で安心を買うのは、非常に合理的なことということができるでしょう。
保証内容によっても保険金額は異なりますが、概ね以下のようになっています。
保険料:導入価格の0.15%〜0.5%(年額)
そうすると例えば、10kWの太陽光発電を導入する場合で1kWあたり35万円で導入したとすると、
350万円×0.5%=17,500円が年額の保険料になります。
逆に得られる収益は、おおよそ42万円程度なので、微々たるものということができるでしょう。
太陽光発電の保険の補償について
太陽光発電が加入できる保険には、大まかにわけて以下のような種類があります。
1.火災保険・動産総合保険
2.施設賠償責任保険
それぞれ、補償内容は、以下のようになります。
1.火災保険・動産総合保険の場合
火災、落雷、破裂・爆発、風災、ひょう災、雪災、盗難、煙害、給排水管の事故による水漏れ、運送中の衝突・脱線・転覆などの事故、航空機の墜落、航空機からの落下物による事故、建物・構築物の倒壊、不測かつ突発的な事故による破損
2.施設賠償責任保険の場合
施設の安全性の維持・管理の不備や構造上の欠陥、施設の用法に伴う仕事の遂行が原因となり、起こった事故による損害を補償
ただし、何でもかんでも保険をかければよいものではありません。
例えば、負債のない独身男性が1億円の死亡保障をかけるのは無駄なように、太陽光発電についても保険は必要十分な保障内容にしておくことが必要です。
そのあたりは、基本的には導入メーカーの保証にも左右するので、販売店と相談されることをおすすめします。
基本的に販売店の多くが保険の代理店を兼務しているので、容易に加入することができます。
そして、保険料率は業者によって大きく異なることはありません。